アンダーマイニング効果に陥らない為に

報酬がQiitaを阻害する「アンダーマイニング効果」(人間とは、かくもヘンテコな生きものなり)
こちらに興味深い記事があったので.

特に,コメントにあった以下の内容については触れておきたい(以下元記事より引用).

孫引きですが、報酬による内発的動機付けの阻害は4つの前提条件を満たしたときだけ起こるという研究があるようです。

  1. 行動の前に、その行動をすれば報酬が与えられることを予告しなければならない。
  2. 報酬が遂行に随伴して与えられなければならない。
  3. 報酬を与えられる前から、面白い行動であること。
  4. 物的な報酬であり、言語的な報酬ではないこと。

報酬とやる気(内発的動機づけ)の関係についての1つの結論。 – 個人事業家のための行動分析学 – 一般社団法人行動アシストラボ
CiNii 論文 – 報酬は内発的動機づけを低めるのか

これらの条件を満たさないように報酬を設計すればあまり心配することはないかもしれません。

アンダーマイニング効果とは,簡単に言えば,

「自分で好き勝手やってる内は純粋に楽しめたけど,お金を貰ってするようになってから無料でやるのは馬鹿らしくなってやる気がなくなってきた」

的な現象の事で, お金に限らずまずい方法で報酬を与えてやるとこの現象が起こってしまうようです.

折角,趣味で楽しくやっていたのに,これで成長を阻害されてしまってはたまったもんじゃありません.

それで冒頭の引用部分が登場し,

孫引きですが、報酬による内発的動機付けの阻害は4つの前提条件を満たしたときだけ起こるという研究があるようです。

となる訳です.要するに 1 ~ 4 のどれでもいいので,自分に与える報酬がそれらに当てはまらないように注意すれば良いということになります.

逆に,内発的動機付けを強くする為の方法としては以下の事が提案されているそうです(報酬とやる気(内発的動機づけ)の関係についての1つの結論。 – 個人事業家のための行動分析学 – 一般社団法人行動アシストラボより引用).

では内発的動機付けを高めるには?

尚、本論文のテーマは「報酬が内発的動機付けを低下させるか?」であって、「どのような教育が内発的動機付けを高めるのか?」については別途議論が必要とし、下記の2つの提案をするに留めている。

  1. 行動に随伴して「楽しい」「嬉しい」と感じられる報酬を提示することで、行動そのものにも「楽しい」「嬉しい」を感じられるように条件付けする(対提示)
  2. もともと行動そのものに「楽しい」「嬉しい」といった報酬が組み込まれていたとしても、その活動に従事しなければそれが得られることはない。よって、最初は外から何らかの働きかけをして活動を促すことが必要であり、その働きかけの主たるものになるのが報酬である。

蛇足っぽく,注意した方がよさそうなNG例を挙げておきます.

NG集

趣味で始めたブログで収益化を目指す

検証

  1. 記事を投稿することでPVが増えれば広告収入が入ることが分かっている → 〇
  2. 記事を書けば書くほどPV数が増え広告収入も入りやすくなる → 〇
  3. 本人がブログに記事を書くこと自体好きだったとする → 〇
  4. 報酬としてお金が貰える

以上,条件を満たすので,この人はおそらくそれまでの楽しい気持ちでブログを書くことは少なくなり,PVを気にして,閲覧数や収入の増えやすい記事ばかりを書くようになると考えられます.

対策

  1. 広告を表示しない設定にする
  2. 同上
  3. 本人がブログを書くことを面白いと感じていないならば(始めから仕事と割り切っている)ならば問題ない
    → 趣味用のブログと収益化用のブログを分けることで回避できる可能性有?
  4. 物的な報酬以外ならOK → ブログのコメント欄やTwitter等で読者から反応を貰う分には問題ない

xxxxxの練習がてらYouTubeに動画をアップロードし,広告を付けた(xxxxxは適当な趣味や活動)

検証

  1. 動画をアップロードすることで広告収入が入ることが分かっている → 〇
  2. アップロードするほどに広告収入は増えていく → 〇
  3. 本人はxxxxxをすること自体好きだったとする → 〇
  4. 報酬としてお金がもらえる → 〇

以上,条件を満たすので,この人はおそらく報酬の伴わない練習をすることに段々と抵抗を感じていくことが考えられます.

対策

  1. 広告を表示しない設定にする
  2. 同上
  3. 本人がxxxxxを面白いと感じていない(始めから仕事と割り切っている)ならば問題ない
  4. 物的な報酬以外ならOK → 見た人からコメントを貰う分には問題ない

備考

この記事の内容は誤りも含んでいる可能性があるので,参考までに.

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